top of page

即席で簡易担架を作成

  • 執筆者の写真: 医療法人真和会
    医療法人真和会
  • 7月18日
  • 読了時間: 2分



ree

介護老人保健施設プレシオでは、日々の安全対策や緊急時対応の強化を目的に、全体会議の中で「毛布と物干し竿を使った簡易担架作成と搬送」の実践訓練を行いました。


まず、職員全員が見守る中、毛布と2本の物干し竿を用意し、避難が必要になった場合を想定して、即席で担架を作る方法を共有しました。作成手順は、毛布を広げ、その両端に物干し竿をしっかりと巻き込むことで、強度を確保した担架を完成させます。


そして、実際に60kgの男性職員に協力いただき、完成した担架での搬送を実践。数名のスタッフが息を合わせ、慎重に持ち上げて運びました。最初は「本当に大丈夫。落っこちてしまうのでは」と不安もありましたが、毛布と物干し竿の組み合わせは想像以上に頑丈で、無事に男性職員を安全に運ぶことができました。


この訓練を通じて、普段身近にある道具でも工夫次第で緊急時の大きな助けになることを実感しました。また、実際に体験したことで、もしもの時にも自信を持って行動できるという安心感が生まれました。


参加した職員からは、「身近なものでできるんだ」「こんなもので人の体重を支えることができるんですね」「いざという時に役立つ知識が身についた」といった声が多く上がり、施設全体の防災意識が高まる有意義な時間となりました。


今後も、利用者様の安全と安心を守るため、日々の訓練や知識の共有を大切にしていきます。


最期に物干し竿と毛布の簡易担架の作成方法をお伝えいたします。


準備するもの

• 毛布1枚

• 丈夫な棒2本(物干しざお、竹、木など)


作成手順

1. 毛布を広げる

床に毛布を広げます。


2. 1本目の棒を置く

毛布の端から約3分の1の位置に1本目の棒を置きます。


3. 毛布を折り返す

棒を包むように毛布の端を折り返します。


4. 2本目の棒を置く

折り返した毛布の端から15~20cmほど内側に2本目の棒を置きます。


5. さらに折り返して完成

棒を包み込むように毛布をもう一度折り返し、しっかりと巻き込みます。


6. 搬送準備

傷病者を毛布の中央に寝かせ、2~4人で棒をしっかり握り、声を掛け合いながら持ち上げて搬送します。


注意点

•棒の強度を必ず確認し、重さに耐えられるものを使うこと。

•搬送者同士で声を掛け合い、息を合わせて持ち上げること。

•患者の状態や体重によっては無理をしないこと。


バリエーション

•棒がない場合は、毛布の両端を内側にしっかり巻き込んで、上からつかんで運ぶ方法もあります。

•上着やシーツを利用した応急担架も可能です。上着の袖に棒を通すなど、工夫次第で様々な方法が取れます。


真和会ロゴ

© 2025 Medical Corporation Shinwakai

bottom of page